この記事では以下のポイントについて解説しています!
- 原稿作りや練習の必要性
- マイクを使う上での注意
- レーザーポインタを使う上での注意
原稿作り→練習→推敲→練習練習練習
良い発表には良いスライドと良い原稿が不可欠です.
スライドを作成するときには,私の記事を参考に,大事なポイントを意識して作成したことでしょう.
しかし,いざ人前で話そうとしても,原稿無しに必要なポイントだけを端的に話すことはまず不可能です.
学会発表などに慣れていない学生ならなおさらです.
そのため,まずは各スライドで何を話すのか原稿にしましょう.
そのときには,聴衆が誰で,彼らはどのような専門用語なら理解できるのか考えながら作成してください.
それができたら次は練習です.
私は,初めての卒論発表 or 学会発表であれば50回は練習するべきだと指導してきました.
ある程度発表に慣れていれば,20から30回で十分でしょう.
練習する時のポイントは以下の通りです.
- 時間を見ずに,発表時間 − 10秒で終われるように意識
- レーザーポイントを使うタイミングを意識
- 話しながら,自分が話しにくい・不必要だと思ったところは原稿を編集
- 10回ごとに自分の発表を録画して見直す
レーザーポイントを使う時のポイントは後で解説します.
自分の発表を録画してみて,自分の変な癖を見つけたら徹底的に直してください.
「えーっと」と言ってしまう,髪の毛を触ってしまうなどがあれば要注意です.
練習をするときは,なるべく実際の環境に近い状況で練習することが効果的です.
研究室でプロジェクターを借りることができるならば,積極的に活用し,広い部屋で壁などに投影して練習しましょう.
もしプロジェクターを借りることができないのならば,安い小型プロジェクターを1台持っておくととても便利です.
研究室の何人かでお金を出し合い,共有で1台持っておくのも良いかもしれません.
10000万円くらいで買うとすれば,これがお勧めです.
マイクは顎の近くに置く
マイクは口の前ではなく,顎の近くに持っていきましょう.
口の前に持っていくと,呼吸音や口の中の水分に起因するネチャネチャという音が入ってしまいます.
レーザーポインタは動かさない
スライドの中で,「ここを注目してください」とレーザーポインタを使うときは,対象のものを1周ぐるっと回す程度で良いです(回さなくても,ポインタを一回光らせるだけでも良い).
たまに,その周りをぐるぐる何回もポインタを動かす人がいますが,聴衆にとっては目障りなのでやめましょう.
悪い例 レーザーポインタを動かしすぎ
良い例 ポインタは対象の近くを1周でよい
スライドを使って練習する時には,実際にレーザーポインタを使って,何をどこで指し示すかも考えながら行ってください.
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スライドは進むだけ,戻らない!
スライドは1枚目→2枚目→…→最後,と順番通りに話していきましょう.
1枚目→2枚目→3枚目のところで,「実はさきほどの図では…」と2枚目に戻ったりする人がいますが,
それは紛らわしいのでやめましょう.
そのように戻らないといけないのは,スライドの構成が悪いからです.
まとめ
上手な研究発表を行うためには,十分練られた原稿と繰り返し発表練習することが最も重要です.
また,練習の際には実際の環境に近くなるようにプロジェクタとレーザーポインタも併用して行いましょう.
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