「研究室を選ぶことは大学を選ぶよりも重要である」と理系出身の人がよく言います.
それは,なぜでしょうか.私を含め,様々な人の意見をまとめてみました.
ポジティブな理由では
- 研究者やエンジニアとして活動するために重要な”論理的思考”や”課題への取り組み方”など,授業では学ぶことが難しい重要なことを教えてくれる場所である.
- 研究の楽しさややりがいを知り,博士や大学教員になるきっかけとなる場所である.
ネガティブな理由では
- 研究室の環境が悪いと,精神的に追い込まれ,大学を辞めてしまうなどの人生が狂うきっかけとなりうる.
- 「どの先生の研究室に所属していたか」が就活で評価される場合がある.
などが挙げられます.
研究室選びはとても重要であるにも関わらず,かなり多くの学生が研究室を適当に決めてしまうことが多いのが現状です.
それは,研究室選びにおいて何が重要かを理解していないからです.
この記事では,研究室を選ぶためにどのようなことを考慮したらよいのかを徹底的に解説します.
私は,自分の主専攻の研究室と他の学科の研究室に同時に2つ所属していた特殊な経験があります.
また,学内の他の研究室の先生・博士学生との交流も多く,色々な研究室事情を理解しています.
そんな経験から,学部生向けの研究室の選び方を本音で語りたいと思います.
研究室はどんな所?
理系学生にとっての研究室とは,会社のようなものです.
研究室に配属されると,会社に通うが如く,朝から夕方まで日々のほとんどを研究室で過ごします.
研究室は教育の場であるので,本来は”誰が偉い”という上下関係は無いはずですが,ほとんどの場合は会社のような強い上下関係が築かれている.
新しくその研究室に配属されたあなたは,その会社の末端社員になります.
構成員
■研究室のボス(社長)
基本的には教授がボスである.一方で,准教授が自分の研究室を持ち,ボスに君臨する場合もよくある.
■准教授・助教(役員・部長)
大学の教員は,教授→准教授→助教 という順の役職で,准教授や助教は教授のもとで働く.
そのため,研究室には,教授の他に准教授や助教がいる場合が多い.
もちろん,准教授や助教がおらず,ボスだけしかいない研究室もある.
これは余談であるが,例えばボスが学長などの場合,教授が二人いるという特殊なケースもありうる.
■ポスドク・外部研究員・技術補佐員(役職無し上司)
研究室の人数,資金が豊富である場合,ポスドクと呼ばれる博士の学位を持った研究者(教員ではない)や,研究のお手伝いをする技術補佐員(バイトの可能性もある)がいる場合もある.
■秘書(お母さん or うっとおしい近所のおばさん)
大学の教員は事務仕事がとても多く,忙しい.
そんな教員をサポートするために,秘書が雇われているケースが多い.
ほとんどの場合は女性である.
彼女たちは,研究室の事務処理を手伝う一方,学生の話し相手になってくれてお母さんのような安らぎを与えてくれる場合もある.
一方で,ヤイヤイと口出しをしてきて,うっとおしい場合もある.
■学生(平社員)
あなたは平社員である.
滞在時間
滞在時間は研究室や学生によって異なるのが実際である.
コアタイムと呼ばれる絶対に研究室にいなければいけない時間が設定されている場合,その時間は研究室にいることになる.
このコアタイムは研究室選びにとって一つの重要なパラメターになる.
コアタイムが異常に厳しかったりする場合は,ブラック研究室である場合が多く,バイトができなかったりする.
詳しくは後で話します.
過ごし方
まだ研究室に所属していない人は,研究室での過ごし方が想像し難いであろう.
私の研究室の過ごし方,私と同じ研究室の友達の過ごし方,別のブラック研究室の友達の過ごし方の3通りを示す.
これは,4年生の時の過ごし方であることに注意してほしい.
院生になるとバイトをしなくてよかったりするので,生活が変わる.
研究室にいる時間とバイトの時間だけ示している.
私(tomo)の過ごし方.
コアタイム無し,バイトに関する縛り無し
私と同じ研究室の友達の過ごし方.
コアタイム無し,バイトに関する縛り無し
別の研究室の友達の過ごし方.
コアタイム : 月曜日から土曜日までの9:00 – 21:00
平日はバイト禁止
研究室が決まるプロセス
一般的には,研究室の教員による研究室紹介や,研究室訪問,教員との質疑応答などを経て希望の研究室を決定する.
その後,希望者が研究室の定員を超えた場合,じゃんけん,成績順,面接,希望者同士の話し合いなど,大学や学部ごとに異なる方法で研究室が決定される.
私の大学・学部では,定員の半分は成績順で決まり,残り半分はじゃんけんとなっていた.
研究室の選び方・決め方・志望動機
研究室を選ぶ基準は,人によって異なるだろう.
ここでは大きく「研究を頑張りたい人」と「とりあえず楽に卒業したい人」の2パターンを想定して研究室の選び方を紹介する.
私は,研究は頑張って欲しいと思うが,”楽に卒業したい”という人がいる事実を無視してはいけないと思う.
楽に卒業したいと思う学生がうっかりとブラック研究室を選んでしまい,精神を病むケースを多く見てきた.
研究を頑張らない学生より,学生の人生を潰す教員の方が許されないと思う.
だから,楽に卒業したい人向けの情報も提供する.
研究内容
その研究室で行われている研究を「興味がある」と思えるか.
配属前の段階で,研究の中身が詳しく理解できなくとも,なんとなく興味があるかが鍵である.
重要度
研究を頑張りたい人 : ★★★★★
楽に卒業したい人 : ★★★☆☆
解説
研究を頑張りたいと思う人にとっては,かなり重要である.
研究室は生易しい場所ではないが,面白いと思える研究であるからこそ,頑張れるのである.
また,卒業後も大学や企業で研究者になりたい人にとっては,選んだ研究室の分野が一生を共にする分野になるかもしれない.
私が所属する分野では,今ホットなテーマ(全固体電池など)を扱っている研究室がいくつもあったが,自分には全く面白そうと思えなかったので,候補にすら入れなかった.それらの研究室は話題性があるので,人気研究室だったが,行かなくて正解だったと今でも思う.
一方で,楽に卒業したい人にとっては,研究の面白さは重要ではない.
研究にあまり興味がない人は,必要最低限しか研究をやらないだろうから,面白そうだとかはあまり関係ないのである.
しかし,就職には関係がある.
例えば,航空機のエンジンを研究をしている人が航空機関連企業に就職しやすそうなのはなんとなくイメージがつくだろう.
航空機関連企業としては,エンジンに詳しい学生は欲しいし,学生にとっても,エントリーシートや面接における志望理由がとても書きやすく,自然な文脈で志望理由を語ることができる.
一方で,なんとなくエンジンの研究を始めた学生が食品メーカーを志望しようとすれば,志望理由を無理やり考えなければいけないので,志望理由に不自然な文脈が登場し,面接などがうまくいかない可能性がある.
楽に卒業はしたいが,就職希望の分野があるならば,その分野に近い研究を行なっている研究室を選ぶのが利口である.
これが綺麗事なしの実情である.
指導教官の人柄
研究室のボスの人柄や考え方があなたにとって有益か否か.
重要度
研究を頑張りたい人 : ★★★★★
楽に卒業したい人 : ★★★★★
解説
研究を頑張りたいと思う人と楽に卒業したい人の両方に対して重要である.
いくら頭が良くて,専門分野で活躍している教員であっても,人柄が致命的に悪い教員は山ほどいる.
その人の講義や学科での評判を聞いていれば,なんとなくその教員の人柄はわかるであろう.
講義で垣間見える人柄が悪かったり,悪い噂がある教員は避けておくのが吉だと思う.
先にも述べたが,講義はその人の人柄が垣間見える良い機会である.
もし,まだ研究室配属まで時間があるならば,自分が検討している研究室のボスの人柄を講義でよく見ておくと良い.
判断が難しいのが「とても厳しいが教育熱心な教員」のパターンである.
基本的に厳しい先生は悪い評判が立ちやすい.
しかし,研究室にいざ入ってみると,厳しいのは確かにそうだが,其れ相応の良い教育を施しているパターンもある.
なので,厳しいけど教育もちゃんとしてくれそうな先生ならば,とりあえずその研究室を選んでみるのもアリだと思う.
後から説明するが,研究室に入ってから「うわ,この先生ブラックだ」と思うならば,途中で研究室を変えれば良いのだ.
研究室のコアタイム
コアタイムとは.学生に対して「この曜日のこの時間は研究室にいなさいよ」と束縛する時間のことである.
研究室のコアタイムとは,なぜ存在するのであろうか.
それは,本質的には学生保護のためである.
例えば,危険な薬品を使用する研究が多い研究室である場合,学生は教員が出勤中に実験を行うのが好ましい.
そのような,教員と学生の時間のすり合わせを行うのがコアタイムである.
しかし,その目的を失い,教員が無意味に学生を束縛するだけにコアタイムを設けている研究室が後を絶たない.
やけに長い,厳しいコアタイムを設定している場合は要注意である.
重要度
研究を頑張りたい人 : ★★★☆☆
楽に卒業したい人 : ★★★★★
解説
研究を頑張りたい人は,基本的には日中は研究室にいることが多いだろうから,コアタイムの存在はそこまで嫌ではないだろう.
ただし,無駄に厳しいコアタイムを設定している指導教員は,パワハラ気味の教員であることもよくあるので,その点で注意が必要.
これは,私見であり,極端すぎるかもしれないが,学生の時間を邪険に考える教員は,学生の成果や人生を邪険に考えている可能性が高いと思って良い.
楽に卒業したい人にとっては,コアタイムは重要である.
コアタイムの存在によって,バイトなどが制限される可能性があるからだ.
コアタイムの有無は必ず確認しよう.
研究室のコアタイムが平均どれくらいなのかアンケートを取ってみました.
学生の学会への参加度,論文執筆度
「学生が学会へ参加できるのか」「論文を執筆できるのか」はボスの考え方や方針に依存するのであるが,さっきの「指導教官の人柄」とは分けて議論することにする.
学生が学会に参加することは可能か,また論文執筆をすることは可能か.
学会へ参加する場合や論文を投稿する場合の旅費,出版費は研究室で支払ってくれるのか.
これらの項目は,ほとんどの場合,研究室のホームページで調査可能である(ただし,旅費や出版費に関しては研究室訪問を活用する).
研究室のホームページは,研究室名を検索すれば簡単に見つけることが可能である.
大抵の場合,ホームページ内のNewsや業績などの項目に学会や論文に関する履歴が書いてある.
そこで,学会や論文を発表した人の名前の中で,「一番最初に書かれている人」をチェックする.
一番最初に名前をを記されている人が学会の発表者,論文であれば論文の主著者である.
彼らが学生であるか否かを次に調べる.
研究室のメンバーに関する情報がホームページの中にあるはずなので,そこのメンバーの名前と照らし合わせて学会発表者や論文の主著者が学生であるか調べる.
卒業生の名前が記されている場合は,その卒業生が在学中に学会発表したか否かも調べることが可能である.
重要度
研究を頑張りたい人 : ★★★★★
楽に卒業したい人 : ★☆☆☆☆
解説
研究を頑張りたい人に対しては,とても重要である.
学会参加や論文執筆数は,あなたの業績となり,企業や大学で研究者を目指す際には,審査の対象となる.
また,学会発表や論文執筆数は大学院における奨学金返済免除に関係し,博士課程に進学する際は学振のような返済不要給付金がもらえるかどうかに直結してくる.
また,学会へ参加すると,他の研究者と議論ができるし,発表練習を通して,理系の重要な素養である研究発表の基礎も学べる.
このブログでも解説しているので,一応載せておく.
楽に卒業したい人にとっては,それほど重要ではない.
私が知る限り,研究者を目指さない一般的な就活において,学会の参加回数や論文執筆数を問われたりもしない.
問われたとしても,無いけど卒業までに一回は行きたいとか一回は書きたいとか適当に答えれば良いだけの話である.
研究費は豊富か,ボスは専門分野で有名人か
初めて研究室に配属される学生が,自分でこれらの項目を調べるのは不可能に近い.
仲が良い教員がいれば,その人に聞くか,研究室見学で研究室の学生に聞くしかない.
研究費のことは,思い切って研究室のボスに直接聞くのもあり.
重要度
研究を頑張りたい人 : ★★★★☆
楽に卒業したい人 : ★☆☆☆☆
解説
研究室の研究費は,基本的には研究室の教員が文科省所管の団体などに申請書を出して獲得してくる.
研究費が少ないと,学生が物品を自腹で買わないといけないとか,学会の旅費を自分で払わないといけないとか,そんな問題が発生する.
また,研究室のボスが,ボスの専門分野で有名である場合,比較的まともな研究活動を行なっていることが期待できる.
研究を頑張りたい人にとっては,自分のやりたい研究ができる(必要な設備や物品を買ってもらえる)とか,論文を書きやすいとかそんなことにつながる.
楽に卒業したい人にとってはあまり関係ない.
研究室が貧乏だと,物品を自腹で購入する例があると書いたが,滅多にない.
それは教育的にはかなり違反に近いので,おそらく今の時代はそういう例は淘汰されつつある.
教え合う文化があるか & 気軽に指導を受けれるか
修士や博士の先輩から気軽に指導を受けられるか.
これらは,研究室訪問で先輩に聞いてみるしかない.
重要度
研究を頑張りたい人 : ★★★☆☆
楽に卒業したい人 : ★★☆☆☆
解説
研究室のボスから頻繁に指導を受けられる例は少ない.
ボスは忙しいし,研究室に配属されたばかりの学生はボスに恐縮してあまり相談にいけない.
そんな時に,あなたを助けてくれるのは先輩である.
先輩がいなければ,最初はまともに研究ができないであろう.
そんな理由から,研究を教えてくれる先輩がいるか否かは重要である.
博士の先輩がいて,教えてくれるならもっといい.
もっと理想を言えば,フランクに接することができる若手助教がいるのは最高だ.
助教であれば,20代から30代前半の若手だってたくさんいる.
年齢が学生と近いので,ノリが学生に近いパターンも多い.
そんなノリが学生に近く,気軽に相談できる若手助教がいるならば,不安はないだろう.
その他考慮するとよいこと
・教員と学生は同じ部屋か
教員と学生が同じ部屋だと,学生の行動に制限が出る場合が多いのであまりオススメしない.
・学生部屋の自治は学生によって行われているか
学生の机の配置等は学生が決めることはできるか,コンピュータの割り当てなどは学生で決めることはできるか,ある程度の私物を持ち込むことは可能か,など学生の自治を学生で決めることができるか否かは重要だ.
それらがあまりにも厳しく制限されている場合,息苦しい研究室生活を送ることになる.
研究室訪問の重要性
研究室の雰囲気や風土,その他の指導教員に関する情報の多くは実際に研究室訪問を行って情報を得るしかありません.
実際に,私を含めた友人の多くは,研究室訪問を行ない,自分に合った研究室選びを行うことができました.
一方で,研究室訪問を行なったにも関わらず,自分に合う研究室をうまく選べなかった友人もいました.
研究室訪問をうまく活用できた人とできなかった人の違いは何でしょうか.
それは,研究室訪問の際に適切な質問をできたか否かです.
研究室訪問では,あなたが研究室を選ぶ上で重要であると思う項目について,うまく聞き出せるように質問を用意する必要があります.
もし質問がうまく考えられない場合は以下の記事を参考に質問を考えてみてください.
研究室訪問で何を聞くべきか(準備中)
以下では,研究室訪問に際する教員へのメールの送り方やお礼のメールの送り方を解説しています.
希望の研究室に入れなかったらどうするか
希望の研究室に入れなかった場合はどうすればよいのでしょうか.
・大学院に進学しない場合
諦める他ありません.研究室の教員がパワハラ等を含めた問題行動をしている場合は,大学の学生課等に問い合わせることで変更できる可能性はあります.
・大学院に進学する場合
大学院に進学する際に,もう一度研究室を選び直す機会がありますので,その際に希望の研究室にチャレンジしてください.
いずれにしても,希望の研究室で無かったからと自暴自棄になるのはよくありません.
私の友人では,希望の研究室に入れなかったけれど,そこの研究室の教員と非常に相性が良く,大変素晴らしい研究成果を収めた学生もいました.
人間万事塞翁が馬,希望の研究室でなかったとしても,意外とそこの研究室があなたに合っている可能性もあります.
しかし,あなたがその研究室を受け入れようとする態度で無ければ,その研究室の良さを理解することは絶対にできません.
せっかくなので,その研究室で1年間頑張ってみましょう.
それでも研究室を変えたければ,大学院で変更すればよいのです.
Q & A
研究テーマは自分で考えないといけない研究室はアリ?
自分で研究テーマを考えなければいけない研究室は,あまりおすすめしません.
基本的に卒業研究のテーマは指導教員が与えるものです.
修士や博士になると自分で研究テーマを考えるケースは多くあります.
研究テーマというのは,以下を考慮して決定しなければいけません.
- 学術的に価値があるか
- 所属研究室もしくは知り合いの研究室で実行可能か
- 卒業研究の1年間である程度は形になる研究か(完成させる必要はない)
- 過去に同じような研究は行われていないか
初めて研究を始める学生がこれらを考慮してうまくテーマを決定することは大変困難です.
それを理解せず,学生に研究テーマを与えない指導教員は悪いとまでは言えませんが微妙なケースが多いです.
そのような研究室の場合,上で述べた「学生の学会への参加度,論文執筆度」の項目をよく調べてみてください.
学生が頻繁に学会発表や論文執筆を行っているようならば,指導教員から研究テーマに関する修正等が積極的に行われ,最終的には研究は滞りなく進められるような仕組みになっているのかもしれません.
研究室訪問も活用し,実情をよく調べてみてください.
研究室選びと就職活動に関係はあるかないか
研究室選びと就職活動の間にはわずかですが関係があります.
現在,研究室の指導教員の推薦で就職先を選ぶケースは,学部・修士共にほとんどありません(博士の就活の場合は十分ありえます).
学生の採用がほとんど終わったような時期に,「ちょっとうちの学生まだ就職先決まってないから,面接したってーな」くらいの斡旋はよく耳にしますが,採用には強く関係ないケースばかりです.
基本的には,学校推薦と呼ばれる学部単位での推薦を利用するか,自由応募と呼ばれる推薦なしで挑戦することがほとんどだからです.
しかし,研究室のテーマと近い分野の企業の方が就職しやすいのは確かです.
それは,企業の人が指導教員を知りあいである可能性が高いとか,同じ研究室からその企業に行っている人が多く,情報を得やすいとか,志望理由が書きやすいとか,そんな理由からです.
研究室は変更できるか
4年生で配属された人が4年生の間に研究室を変えることは非常に難しいです.
指導教員から明らかなパワハラを受けた証拠があるならば学生課に相談して研究室を変えることが可能です.
しかし,この研究室が気に入らないとかの理由で,年度途中に研究室を変えるのは困難を極めます.
一方で,大学院に進学する場合は研究室を変えることができます.
というのも,大学院はほとんど新しい大学に進学するようなものなので,もう一度研究室の選択が行われます.
もし,研究室を変えるのが気まずいとかであれば,大学院から大学を変えることも視野に入れるのはアリです.
研究室に所属しながらアルバイトは可能か
基本的には可能です.
よほどのブラック研究室で,夜までコアタイムでもない限りアルバイトができないことはありません.
学生にアルバイトを禁止するのは,ルール違反に近いので,研究室でアルバイトを禁止されている場合は学生課に相談するのもよいでしょう.
まとめ
研究室選びにおいて,全てがパーフェクトな研究室はほとんどありません.
結局は,何を重要視するのかがポイントです.
この記事では,何を重要視すべきかを説明しました.
そこで語られていることを参考にしながら,自分は研究室選びにおいて何を重要視するのかを考え,解説されている調査方法で調査し,納得のいく研究室選びをしてください.
研究室選びにおすすめの書籍
研究室を知る前に,大学の教授がどのような人であるかを知ることは大変重要です.
私も研究室に入る前に,大学教授はどのような考えを持ち,どのような仕事をしているのかたくさん勉強しました.
そこで学んだことが,研究室選びや研究室に入ってからの教員との接し方を考える上でとても役立ちました.
そんな大学教授の生態をよく知ることができるおすすめの本を挙げておきます.
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